ASC認証では、水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が管理運営する養殖に関する国際認証制度で、自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止に加え、労働者や地域住民との誠実な関係構築を求めています。(https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/1773.htmlより)
そのため、弓ヶ浜水産では周囲の野生生物の環境保護のため、下記の努力を行っています。
・周囲の海洋資源に影響を与えないよう、生簀からの逃亡をなくす努力をしています。
・周囲の自然環境保護のため、野生動物の殺駆除は行わず、生簀には天井網を張っていますが、天井網の網目は6節から7節に細め、さらに安全性を高める等、養殖場での野生生物の死亡事故を無くす努力を行っています。
2019年の死亡事故 境港 0件 佐渡 0件
・近隣の天然サケ資源に影響をあたえないよう、天然資源でのサケジラミの増加を防ぐため、野生サケ、養殖ギンザケのモニタリングを行っています。
野生サケのモニタリング結果
境港 2020年9月27日 1尾中1個体 平均 1個体/尾
2020年11月 5日 3尾中2個体 平均 0.67個体/尾
2020年11月18日 4尾中1個体 平均 0.25個体/尾
佐渡 2020年10月31日 10尾中2個体 平均 0.20個体/尾
2020年11月14日 17尾中8個体 平均 0.47個体/尾
2020年11月23日 2尾中1個体 平均 0.50個体/尾
2020年11月25日 2.5尾中0個体 平均 0.00個体/尾
2020年11月28日 1尾中0個体 平均 0.00個体/尾
養殖場でのサケジラミの許容水準
境港 0.5個体/尾 佐渡 0.5個体/尾
養殖場でのサケジラミ検査結果(1月、2月;1回/月、3月、4月;1回/週、5月;1回/月)
境港 2020年12月15日 0個/尾 (8尾片側観察)
2021年1月12日 0個/尾 (104尾片側観察)
2021年1月13日 0個/尾 (29尾両側観察)
2021年2月3日 0個/尾 (40尾片側観察)
2021年2月5日 0個/尾 (19尾片側観察)
2021年2月6日 0個/尾 (21尾片側観察)
佐渡 2021年2月2日 0個/尾 (362尾片側観察)
2021年2月3日 0個/尾 (352尾片側観察)
・これらの調査以外にも公共機関等の野生生物への影響評価調査が行われる際には調査に協力します。
・そのほか、遺伝子導入のサケの養殖は行なわず、薬剤、害虫駆除剤等も使用しないようにして周囲の環境に配慮しています。
・養殖施設での音響忌避装置を使用しない、養殖場で発生した非生物系廃棄物を海上に廃棄しないといった取り組みも行っています。
・また、使用する飼料についてもASC基準に基づき天然資源にやさしい環境に配慮された飼料を使います。
また、弓ヶ浜水産は健全な労働環境を提供するため、下記について約束します。
・労働組合等の組織を作り、自らの権利を主張することを認めています。
・人権、階級、出身国、宗教、障がい、性別、性的指向、組合員、政治的所属、年齢または差別を生じるその他の条件に基づき、雇用、報酬、研修参加、昇進、解雇または退職に関与しません。
・強制(拘束)労働または奴隷労働は行いません。
・行き過ぎた懲戒行為または懲戒処分の乱用は行わず、労働者の向上を目的とする実効性のある懲戒を行います。