今年も稚魚受け入れ(馴致)シーズンがやってまいりました。その日の朝、淡水養魚場で積み込まれた稚魚たちが、たくさんのトラックで毎夜佐渡にやってきております。
トラック荷台の水槽で運ばれてきた稚魚を、まずは真水を溜めたシートの中に流し込みます。そしてその中に海水を注水し、一晩かけてシートの水を真水から100%海水にします。この過程を「馴致」と呼び、今まで淡水で暮らしていた稚魚が海で暮らすことになる重要な節目となります。
翌朝、シートを取り除き、和木沖合いにあるサークルイケスの中へと移し、4月上旬~6月中旬の水揚げに向け、稚魚たちを大きく育てます。
到着したトラックの上で、ドライバーと魚の状態確認を行います。
水槽内にたくさんの稚魚が見えます。
筒を通って稚魚たちは真水の溜まったシートへ移動し、一晩過ごします。
翌朝、船で沖合いのサークルイケスまで曳航、海面イケスでの生活が始まります。
右手奥に見えるサークルイケスに向けて、ゆっくり時間をかけて曳航します。