弓ヶ浜水産株式会社(代表取締役社長竹下 朗、鳥取県境港市、以下「当社」)は、鳥取県東伯郡琴浦町にて「船上山(せんじょうさん)採卵センター」を2018年7月より建設しておりましたが、11月24日に竣工式を執り行う運びとなりました。
今後は、同センターで選抜育種や家系管理を踏まえた親魚の育成と発眼卵の自社生産を行い、生産基盤の安定化や当社独自の成熟制御や育種技術を開発して、ギンザケの品質の差別化を狙います。
同センターは、採卵・孵化施設のほか、100トン水槽4基、20トン水槽4基を擁し、親魚4,000尾の飼育が可能です。使用する地下水の水温は、発眼卵の育成に適した水温で周年安定しています。2020年度には220万粒の採卵を予定しております。
発眼卵は淡水養殖場に移送して孵化・育成しますが、一部は次世代の親魚を作るため、同センターで継続して育成します。鳥取県内外の淡水養魚場で一定の大きさに成長させたのち、美保湾の海面生簀に移して出荷サイズとなるまで育成されたギンザケは当社ブランド鮭「境港サーモン」となります。水揚後は自社工場にて短時間で製品に加工して、高鮮度で味と食感に優れたギンザケとして提供しています。